5. února 2023 ②

モクレンの後にはPLAYGROUND。エレナ・トゥタッチコワさんの作品を見るために。

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近くで展示をやっているなんて思いもしなかったからすごく嬉しかったし、幸運なことにご本人も在廊されていた。(そもそもPLAYGROUND自体、トゥタッチコワさんが主催されている場だとも今知りました…)
本当に素敵なものについて言葉で語るのは難しい。トゥタッチコワさんを知ったのはごく最近のことで、一目見た瞬間に浮かび上がったのは好きという気持ち、もっと早く出会いたかったという悔い。たいていが自然をモチーフにしているからかもしれないが、トゥタッチコワさんの作品を眺めていると、穏やかで透明な川の流れが見える。このひとの創った世界を裸足で歩いてみたいと、心から思う。
緊張のあまり作品について訊くことはできなかったけど、すごく好きですと直接伝えることができた。それだけで、今日一日が完結したと言っても過言ではない。少しお話ししただけでもあたたかいお人柄が伝わってきて、素敵だな〜…と会場を回りながらぼんやり噛み締めていた。
会場内には触れる作品がいくつかあり、トゥタッチコワさんのセラミックもそのうちのひとつだった。ご本人が近くにいるのでおそるおそる触れてみる。湿り気を帯びた土のあたたかさを指先で感じる。釉薬によってつやつやと色鮮やかに光っているけれど、これは紛れもなく、石ではなく土なのだ。触れる作品っていいな。紙や布といった素材が好きなのは、多くの場合において気軽に触ることができるからかもしれない。
他に特に目を引いたのは林太陽くんという男の子が作った、木の板に描かれた雪山とスキーヤーの絵。小さい頃によくスキーで長野に訪れていたことを思い出す。頭の片隅からPLAYGROUNDの壁面へと投影される記憶。運動は全然好きになれなかった幼いわたしだけど、晴れの日の雪山は大好きだったなー。

アートの感想を書くのって難しいとつくづく思う。言葉で表現できないものを形にしたのが美術作品であって、既存の言葉に無理くり当てはめるなんて野暮なんじゃないのと考えているところもある。とか言って、的外れだったらどうしよう…っていうのが一番なんですけど。今年の目標のひとつとして、ちゃんと言語化する、を掲げていきたい。