5. února 2023①

大好きなモクレン(のわりに数年ぶり)のイベントで読書会に参加した。ジャンルはなんでもいいらしく、初対面のひとしかいないしあんまり精神的に踏み込んだ本を持って行くのは…と考えて、わたしが持って行ったのはシャルル・フレジュの妖怪の写真集だった。今思えばこれはこれで尖ったチョイスだった気がしてかなり反省しているけど、面白がってもらえたので良かったかなあー。
他の参加者さんが持参していた『海が走るエンドロール』を読み、とてつもなく胸を打たれた。あと台湾の本!コロナ直前に台湾にどハマりしてしまい、三ヶ月に一回は台湾のことを考えるもどかしい日々なので、台湾熱がますますヒートアップした。他の本も自分では手に取ったことのないものばかり。好きポイントについてのお話を聞いてると、わたしって本好きだけど中身よりもガワとか存在が好きなんだなーと思い知らされる。もっと中身を読もう。毎年性懲りもなく繰り返される誓い。

読書会への参加は2回目で、(初めてはShe isの読書会!)そもそも知らないひとと話すのが絶望的に苦手なので前日からずっと緊張していた。じゃあなんで参加するのかってところなんだけど…。
相手の仕事とか家族とか恋人とかふだんの生活その他諸々に関しての世間話が全然できない。自分でもびっくりするほど関心が持てない。それが嫌ってことはないけれど困る場面はそこそこあって、でも好きなものの話ならけっこうたくさんできる。読書会はそういう人間にうってつけの場所な気がしている。
今さら、友達をたくさん作りたい!なんて願望はない。そもそもどっちかっていうととか言うまでもなく、内面は引きこもりタイプだし。だからたとえその場限りだとしても、細くゆるく誰かと繋がれた感覚がたまにあれば、なんとなく充実した気持ちになれる。燃費がいいなと思う。好きなものの話はわたしのなけなしのコミュニケーションツールです。それが本であるならなおさら。

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絶対食べるぞ!って意気込んでいたハヤシライス。一緒に参加した女の子と肩を並べ、おしゃべりしながら食べる。連絡先を交換するでもなく、また会うかもしれませんねって笑い合いながら去るさよならの良さ。二千花エーデルワイスの歌詞を思い出す。
「今日知り合ったまま 二度と合わない仲間達」